
たびたびご紹介している「フィラリア・ゼロ運動」。
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そろそろしつこいですか?
でも、啓蒙のためですから!
↑この画像をクリックすると、仔犬のブーちゃんがご近所の先輩ワンコに教えてもらいながら、
フィラリア症に関する疑問を、ひとつひとつ解決していく様子が
アニメ動画でご覧いただけます。
さて、今日もフィラリアに関するお話です。
当院では前年に飲み忘れなくしっかり投薬したワンちゃんであっても、予防シーズンの初めには必ずフィラリアの感染検査を全頭行います。
フィラリア予防薬は数々ありますが、どの添付文書にも「投薬前には感染の有無を検査すること」という文言が必ず書かれています。
感染している状態で投薬すると重大な副作用が起きたり、死亡することさえあるからです。
ただこれは製薬会社が薬の性質上、安全のために推奨しているだけであって、検査を行わずに薬を処方した獣医師や、検査を受けさせずに薬を飲ませた飼い主を取り締まるための法律が存在するわけではありません。
当院にフィラリア予防目的で来院された患者様で、「これまで適切に投薬を行っている」と投薬に自信をお持ちであっても、感染検査で陽性結果が出た例が6年間で3件あります。
内訳は初診の犬が2頭、以前から当院の患者だった犬が1頭。
初診の2頭は検査は受けたことはあるが毎年ではなかったとのこと。
もともと当院の患者だった1頭は毎年検査を受けて投薬していましたが、翌年には陽性反応が出ました。
理論的にはシーズン中、適切に毎月投薬していればかかることはないはずですが、実際には全国でこのような報告は数多くあります。
原因は飼い主の目が届かないところで薬の吐き戻しがあったり、下痢などのため薬の吸収が不十分だったことなどが考えられます。
投薬に自信をお持ちの飼主様の愛犬から、2年に1頭ペースで陽性反応が出ているのです。
これを多いと感じるか少ないと感じるか。人それぞれ違うかもしれません。
少なくとも私共の病院では、「本来健康を守るための予防薬が不適切に使われることによって、死亡する可能性を見過ごすということは、絶対にあってはならない」と考えています。
だから毎年、うるさい位に検査検査と言うのです…
まだ愛犬に検査を受けさせていない飼主の皆様方、
予防の前には必ず検査をお~受~け~!!
(F.Yoshinaga)